自分の中に何人もの自分がいた。
込み上げるものを押し殺すことばかりしてきたから、
誰かが望む人になろうとばかりしてきたから、
気づくと、自分ではない何人もの他人が自分を支配していた。
喜びも、楽しさも、悲しささえ、他人事のようだった。
「自分らしく生きる」
そんな提案に頷き、それは始まった。
半年間のプログラムは、約束通り私を自分を自分にしてくれた。
「これが好き!」「それをやりたい!」
生まれてはじめてそう思えた。そう言えた。
戸惑いの中で、今、この奇跡を噛み締める。
うれしくて、涙が滲んだ。
私の頭の中で起こっていたこと。心という宇宙を、
これから学び、
同じ境遇の人たちを救いたい。
心の在処（ありか）を見ることのできたことを
様々な方法で表現していきたい。
それが「わたしらしく生きる」こと。